T5シリーズでは、公式には64タイプのボディ・バリエーションが存在することになっていますが、Hannover工場ではこれら64種のバリエーションをすべて同一のラインで生産しています。例えば、ボディショップでは以下のような順番で仕様が決まっていくようになっています。

1. - 右ハンドルか、左ハンドルか (前席部のフロアパネルに溶接されるフットパネルの位置で決定する)
2. - 前輪駆動か、四輪駆動か
3. - ショートホイールベースか、ロングホイールベースか

サイドウインドウの枚数やスライドドアの有無、リアゲートの形状などは溶接時にロボットが持ってくるパネルの形状によって決まります。唯一の例外がルーフの形状で、Mitteldach、HochdachおよびCalifornia系は一旦ラインから外れて処理されます。アセンブリ(最終組み立て)のラインはふたつに分けられていますが、これは標準的な仕様のものと特殊な仕様を持ったもので区別されている模様。