T5シリーズ(Multivan、Caravelle、California含む)に搭載可能なパワーユニットは全車種/ボディタイプ共通で以下のとおりとなっています。

1. ガソリンエンジン
2. - 2.0 (85kW/115PS)
3. - 3.2 V6 (173kW/235PS)

1. ディーゼルエンジン
2. - 1.9 TDI DPF (62kW/84PS、74kW/102PS)
3. - 2.5 TDI DPF (96kW/130PS、128kW/174PS)

トランスミッションはMTが基本で、2.0と1.9 TDIには5速、3.2 V6と2.5 TDIには6速のものが組み合わされます。ATは6速で3.2 V6と2.5 TDIにのみ設定あり。"4MOTION"も3.2 V6か2.5 TDIで選択できますが、トランスミッションは6速MTのみ。Transporter系ではホイールベースやボディタイプによって車両重量が異なってくるはずなのですが、そこを敢えて考慮せず、一律におなじ動力性能を与えているところに合理性を感じます。

さて、こちらはRietze製の"T5/LR Kasten, Normaldach"です。Rietze製のKastenでは、ホイールベースやルーフ形状に関係なくすべてリアウインドウが嵌められていますが、実車ではWiking製のようにパネルで塞がれて窓のない状態が標準です。したがって、Rietze製のKastenは31ユーロのオプションである"Hackklappe mit Fenster"装着車をモデルとしていることになります。

"Rapsgelb"標記ののPost系3台についてなのですが、実際には"Post Österreich"("Post.at")はRapsgelb、"Deutsche Post"(系列の"DHL"を含む)ではよりくすんだ黄色であるGinstergelbと明確に定義されています。さいきんの1:87スケールではこのあたりの微妙なニュアンスの違いまでミニカーに反映することが多いのですが、Rietzeではそこまでこだわってはいないようで、どれもがおなじ黄色になってしまっています。