1979年9月に発表されたAudi 200は、100より上のクラスを担うべく誕生したモデル。このためネーミングに与えられた数も100から200と倍になっております。新設されたクラスですが、実際には2代目Audi 100とはプラットフォームを共有しておりボディサイズもスタイリングもほぼ一緒。大出力のエンジンを搭載し特別な内外装を与えられた、100シリーズの豪華仕様と捉えるのが見かたが一般的です。

当時の最上級Audi車であったにもかかわらず、なぜか1:87スケールの世界においては長いこと振り返られることのなかった初代Audi 200なのですが、40年が経過した2024年になって、とうとうミニカー化されることとなりました。製作/販売を行うのは、いままで販売されることのなかった1980年代の車種を隙間を狙うかのように製品化しているPCX87。ほとんどおなじクルマである2代目Audi 100との併せ技で登場させています。

両者をよく比較していただきたいのですが、これらのミニカー、なかなか凄いことをやっています。Audi 100と200の外見上の違いにかなり踏み込んでいるのですよね。装着するアロイ･ホイールを変えたり、ヘッドライト･ユニットの違い(100は2灯、200は4灯)などは序の口、なんとフロントスポイラーの形状が異なるところまで別パーツにすることで再現しています。