初代の200ではAvantモデルは設定されず、2代目からの登場。C3(Typ44x)系のAvantは先代の「5ドアハッチバック」に近いスタイリングを受け継いでいます。1988年にはおなじC3系をベースとしながらも"Oberklasse"に属するAudi V8が登場しますが200はそのまま併売され、1990年、4代目100の登場時に統合され姿を消すことになります。

1:87ミニカーはセダン版とおなじRietze製。3代目100系列の1:87ミニカーは残念ながらこれだけ。なぜRietze製に2代目200があって3代目100が存在しないのかについてですが、Rietzeの1:87スケール参入は1989年頃とされていて、まさにその年に100が4代目へモデルチェンジしてしまったためと思われます。自動車メーカーのプロモーション用ミニカー製作を前提とする近年のビジネスモデルでは、基本的に旧い車種を遡って作ることはまずありませんので。
ミニカーのモデルは121kW/165PSの2,226cc、5気筒ターボ(三元触媒つき)搭載車。フロントフェイスがばかに大きく見えますが、これはグリル上下にあるクロムの縁取りが省略されているため。200ではさらにプロテクションモール全周にわたりクロム縁取りが施されているのですが、この時期の1:87ミニカーではそこまで再現されているわけもありません。時代を感じさせるルーフレールやリアスポイラーはなかなかいい形状をしています。

Quatrzgrau(M)は、Q5 hybridの登場時に作られたAudiの"Pressekit"に含まれていた1台。第1世代の"Audi duo"ですから実際のベース車両は3代目の100で、ケースにもそのようにプリントされてはいるのですが、いくら実質的に100と200では外観が違わないとはいえミニカー的には旧製品の200をそのまま使っているに過ぎず、「名乗ったもの勝ち」みたいなことになってしまうと分類上混乱するためここでは敢えて200として載せています。"Audi duo"の詳細につきましてはA4 Avantの"Audi duo"の項をご覧ください。

Silber(M)はTASCAさんに、Taubenblau(M)はしげやんさんにお譲りいただいたもの。