Audiとしては初のカブリオレ版"RS"がRS 5 Cabrioletです。初公開は2012年の"Mondial de l'Automobile"(パリサロン)。コンセプト的には先行するクーペ版のRS 5と同様で、エンジンはR8の4.2V8をベースに最高出力を331kW/450PSとして搭載、トランスミッションは7速S-Tronic。最高速度はリミッター作動の場合で250km/h、100km/hまでの加速は4.9秒と、オープンモデルとしては突出したパフォーマンスを誇ります。

1:87スケール・ミニカーはSparkの手によるもの。発表会/試乗会などでメディア関係者向けに配布される"Pressekit"に含まれているものです。ある意味、とても正しい「特注品」ではあるものの、それゆえ流通がきわめて限定される一品。いずれは発売されるであろうSpark標準品を待つにしても、Sparkは標準品の登場までに相応のリードタイムが必要なため、現物が実在するのがわかっていながら手にするのは困難というジレンマを抱えたミニカーです(2013年9月になってようやくSpark標準品のSuzukagrau(M)が発売されました)。

さすがは希少車両のミニカー化が身上のSpark、なかなかいい仕事をしています。オープンタイプのミニカーでは、はっきりと見えてしまう関係から車内装備にまで気を配らなくてはならないのですが、このミニカーでは特殊な形状のシェルを持つフロントシートはもちろんのこと、明らかにオーバーサイズながらデコラティブパネルやシートベルトのようなディテールまで再現されています。ボディカラーはRS 5のSpark標準品とおなじSepangblau(P)なのですが、色調が明るめに補正され、より実車の色合いに近づいた感じ。