ああ、これはひどい。A5 Cabrioletを名乗るA4 Cabrioletに続く、中国のメーカーがあくまで国内向け需要に応じるかたちで生産したものと推測される、「組み立て式模型」シリーズの第2弾に含まれるQ7です。第2弾が企画されたということはそれなりの売れ行きであったのでしょうが、より良くしてやろうといった気概みたいなものはまったく感じられず、逆に設計、品質ともにより粗悪に。なにしろ素組みではまともにクルマのかたちを採ることすらかないません(この個体では内装部分のパーツを削ることで、なんとか車台とボディが水平になるようにしています)。"Panorama-Glasdach"を透明プラスチックで再現することにこだわった結果、その代わりにBピラー以降のサイドウインドウが犠牲となり削られ、折角のQ7があたかも商用車のごとき外見に。スケールも1:87を謳っているのですが、Wiking製のQ7とはどこもかしこもまったく大きさが合いません。