どろどろに溶けたQ7"とおなじ、中国製の国内向け、しかも小学生くらいの年齢層をターゲットにしたと思われる「組み立て式模型」第2シリーズ中のR8。こういうものをHerpaやWikingといったドイツ企画のコレクター向け商品を比較するのも大人げないはなしではあるのですが、自ら堂々と1:87スケールを名乗ってしまい、うっかり好事家たちに捕捉されてしまったのではしかたがありません。こちらは設計、造作ともにQ7よりはましではあるのですが、驚いたのはそのあまりといえばあまりなファンタジーぶり。まず、画像では確認できませんが、ボンネットにLotusを思わせるようなエアスクープが存在します。通常のR8はフロントエンジンではないのでそのようなものを設けても意味がないはずなのですが。続いて、本来はエンジンが見えているはずのリアウインドウに目を移してみますと。そこにはエンジンの代わりになんと後部座席が。果たしてR8と呼んでいいのかという以前に、これはスケールモデルなのかという疑問がふつふつと沸いてきます。