「2代目Caddy」と呼ばれるものには、その成立過程による違いから大別すると2つの系統が存在しています。まずはPoloの前半分にカーゴトップ状の荷室を作りつけたようなボディスタイルを持つもの。これがいわゆる"Caddy"で、これには荷室部分に窓があり後部座席のある"Kombi"(乗用車仕様は"Family")と、窓のない貨物専用の"Kasten"があります。Polo ClassicやVariantと同様Seat Cordobaがベースで、同型車がSeat Inca。もうひとつが初代Caddyと同様のピックアップトラックで、こちらは"Caddy Pickup"と呼ばれます。どちらもおなじ3代目Polo起源には違いがないのですが、こちらはSkoda Feliciaを同型車とするため外観、内装ともに通常のCaddyとは異なります(詳しくはCaddy Pickupをご覧ください)。
AWMでは2代目Caddyと同型車であるSeat IncaのKombiとKastenもミニカー化しています。1:87スケールのミニカーメーカーがとくに商用車の製品化を好むのは、色替えやプリント装飾などで比較的容易に商品のバリエーションを増やせることと、企業や店舗からの特注品需要が見込まれるためと思われますが、この商品の場合投入が2001年とやや遅れ気味であったことから、予期したほど成果は得られていない雰囲気です。