2022年夏の新製品として、初代Golf Cabrioletとほぼ同時期にPCX87が市場に投入してきたのが2代目Golf GTIです。第2世代のGolf GTIといえば、Herpa製のものがリアルタイムで作られていて、しかもこれがそこそこ良い出来でバリエーションも多数存在し、いまもなお再販され続けていることもあって、これはいよいよHerpaとの直接対決か？みたいな感じではあったのですが、そこはさすが後発のPCX87、きっちり自分のなすべきことをやってきています。まずは1988年モデル以降のGTIでは避けて通れない「ビッグバンパー」の装着。Herpa製のGTIは前期型がベースとなっており、ミニカーの構造上バンパーガードを大型化することは難しかったのです。この隙間を衝いたかたちとでも申せましょうか。つぎにすっかりお馴染みとなった、豊富なバリエーション展開。ただ"GTI"だけを出すのではなく特別仕様車もラインアップしています。これがまた凄いことに、通常の"GTI"である3台と比べると、"Fire & Ice"と"Edition One"では、固有のマーク類などの再現にとどまらず、バンパーガード下に装備されたフォグランプ、当時流行した「ホワイトマーカーレンズ」「スモークテール」をきっちり再現。このスケールではもはやただの点に過ぎませんが、前フェンダーにターンシグナルに代わって装着されたエンブレムまで反映させています。

もはや楽屋オチに近いレベルのこだわりです。ここまでやっても、わかるひとはほとんどいらっしゃらないのではありますまいか。