とうとう商用の"Kombi"を模しているHerpa製T6が出てきました。こちらはスチールホイールを履くだけでなく、フロントバンパーガードのスリットが格子基調の「商用車版」仕様となっております。しかし、最新の製品をいきなり組み立て式の"MINIKIT"としてラインアップしてくるとは(従来は金型の減価償却が終わったような旧い製品が"MINIKIT"として再利用されるのが定番)。Herpaの思惑がよくわかりません。

フロントグリル内に補助灯(表現)が存在することからもわかるように、本来はこの"MINIKIT"、緊急自動車をイメージして作られておりその他の灯火類もパーツとして付属しているのですが、そこは組み立て式であることを利用し装着せず、さもふつうのKombiであるかのような振る舞いをさせています(もともと追加パーツ装着用のダボ穴などは開けられておりませんので)。

Ginstergelbの2台は2017年後半に登場した特注品。1台きりでは作り手(Herpa)側が本当に実車のバリエーションを意識しているのか疑わしかったのですが、こうしておなじ仕様のものが2台以上になってくると作為であることを確信せざるを得ないところです。しかし、そこそこ台数が増えたことで気付いたのですが、このページにおなじ"Kombi"としてまとめたものの中でも、さらに荷室のスライドドアが右側のみか両方かとか、Bピラー直後のウインドウに小窓の有無などといった違いが存在するのですね。あと、後部のウインドウがスモークかそうでないかとか。さすがにこのあたりの装備するメーカーオプションの違いまで別モノと捉えてしまうと、近い将来とんでもないことになりそうな予感がいたしますので、ここではトリムレベルがおなじというあたりで手を打つことにします。

Herpa製T6にはなぜか"Flughafen Frankfurt"で働く車両がけっこうな数(こちらやこちらも)あるのですが、Signalweiß-3は"Marshalling"とありますので、着陸した飛行機を駐機場などへ誘導するための車両。こちらの通称"Follow Me"とは誘導する対象が通常業務の範囲内か特別なケース(要人が搭乗しているとか)か、という点で職掌が異なっている模様。加えて、"Follow Me"は緊急対応車両として用いられたりもするようです。