3ドアとおなじく2013年2月度の新商品として発売された第7世代Golf、5ドアのRietze標準品バージョンです。VW別注品から半年近くのタイムラグを置いての登場。自動車メーカーからミニカー製作を受注するのは、1)権利関係の交渉を行う必要がない、2)自動車メーカーから参考資料の提示を受けられる、3)一定数の出荷があらかじめ決まっている、などという点においてミニカーメーカーにとっては「おいしい」商売であることが推測されますが、4)作ったミニカーを後日、ミニカーメーカー自身の商品として発売できる、ということもメリットのひとつとなっているようです。このようなミニカー製作のシステムは1980年代の終わりに考案されたようで、それ以降多くのミニカーが縮尺を問わずこの仕組みを用いて作られています。現在、一般的なミニカー屋さんに並べられているミニカーの車種に極端な偏りが存在するのもこのため。その自動車メーカーがどの程度プロモーション用のミニカーを発注しているか、ということに依存するわけです。

5ドアも3ドア同様、Rietze標準品バージョンはスライディングルーフが非装着。その他はトリムレベルを筆頭にVW別注品と変わりません。Rietzeでは、この7代目Golfをディスプレイケース入りの豪華仕様として発売しており(したがって価格も若干高め)、細部への色差しといった細かい作業もVW別注品と同等となっています。なお、黒いボディカラーの1台は製品番号を見る限りソリッドのSchwarz(L041)を想定して作られたようなのですが(1桁目がソリッドカラーであることを示す「1」になっている)、現物はどう見てもメタリックが混じっているためここではDeepblack(LC9X)と解釈しています。

Pacificblue(M)が含まれているセットの内容については、こちらをご覧ください。